上溝夏祭り 本宮


 上溝夏祭り 本宮。神輿の渡御・山車の運行が行われ、上溝の街が1年で最も熱くなる1日です。午前中から夕方にかけては、五部会 3自治会を巡る「氏子廻り」が行われます。

 お仮屋を出立する神輿・山車

 まず八坂大神合祀の亀ヶ池八幡宮に向かいます。かつては各町会の神輿が境内に集結し、御霊入れが行われた後に盛大な宮出しが行われていましたが、終戦後のGHQ占領政策によって亀ヶ池八幡宮への集結・祈願などが禁じられて以後はそのような光景は無くなりました。しかし五部会では当時の名残として亀ヶ池八幡宮に詣で、神輿渡御と山車運行の安全祈願が行われます(御霊入れは宵々宮にお仮屋にて行われるため、安全祈願のみ)。

 亀ヶ池八幡宮での清祓い

 亀ヶ池八幡宮 境内での神輿もみ

 安全祈願の後、本久→田中→元町の順に氏子廻りが行われます。各地区の氏子の接待を受けるほか、老人福祉施設や病院を訪問して神輿もみなどを披露。入寮・入院されているご年配の方々にお楽しみいただいております。

 氏子廻りを行う神輿・山車

 中村病院を慰問し、神輿もみを披露

 氏子廻りを終え、祭典本部に到着する

 氏子回りを終えると、上溝本町交差点の祭典本部に向かい、式典に臨みます。式典には上溝各町会の神輿・山車が勢揃いし、祭典名誉会長(相模原市長)の拍子木を合図に夜間渡御がスタートします。

 夜間渡御では、神輿四面に弓張提灯を取り付けて渡御。昔ながらの蝋燭で点灯

 大混雑の商店街通りを夜間渡御

 式典の終了後、各町会の神輿・山車が散開し上溝商店街歩行者天国区間の渡御となります。夜間は弓張提灯を神輿四面に取り付けての渡御となりますが、五部会では昔ながらの蝋燭によって点灯します。提灯の光にぼんやりと照らし出された神輿は、昼の渡御とは違った趣を醸し出します。
 上溝夏祭りでは、かつて亀ヶ池八幡宮で宮出しが行われていた当時より各町会が神輿の勇壮さを競う風潮が強く、商店街の渡御ではどの町会も一層激しい担ぎ方となり、祭典本部前を中心に「もみ」「差し」を披露するなど来場者の目を楽しませます。

 祭典本部前での神輿もみ

 元町自治会館での宮入

 祭典も終了に近づくと、各自治会の神輿・山車が自分の地区に帰っていきますが、五部会は丸崎・石橋などの神輿とともに帰路につき、担ぎ手同士健闘を称えあい翌年の祭りでの再会を誓い合います。
 そして神輿蔵のある元町自治会館にて宮入となり、大当番による三本締めにて渡御を終了。提灯の明かりを落として、熱き本宮の一日が終了します。

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