會? 会?


Webを開設して6年、頭を悩ます一つが「上溝五部会」の表記です。

江戸時代から「てんのうさま」として続く祭りであるからして、「上溝五部會」と旧字体で書くのが流儀。しかし本家Webもこのブログも、「會」と「会」が混在しています。と言うのも、GoogleやYahooなどのサイト検索から訪問いただく方のほとんどが「五部会」と入力して検索し訪問いただいています。PCや携帯で「會」の文字は一発変換してくれず、わざわざ入力するのも面倒臭い。ということで、検索対象となるテキスト(通常の文字)は敢えて「会」を用い、ロゴなど画像による文字は流儀通り「會」としているわけです。

では実際の神輿・山車などはどうなっているのか? 高張・神輿四隅の桶型・山車正面の提灯は「五部会」、半纏の背紋は2行で「五部會」、御祭礼旗が「五部會」となっている・・・。う~ん、統一されてない・・・(苦笑)。

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提灯については、「五部会」の名称の由来である消防団(昭和29年創設の「第一分団第五部」)の流れから「会」、半纏や御祭礼旗など染物の世界では旧字体を用いることが一般的であるところから「會」であると推察されます。さらに言うなれば、「五」は「伍」の方が・・・。こだわればこだわるほどキリがありませんが、「てんのうさま」の伝統と「消防団」の流儀を折中し「五部會」とするのが一番自然でふさわしい感じがします。ということで、「会」と「會」の表記は今後も検討していきたい課題なのであります。