真田紐 for 血止め


『真田紐』をお買い上げしてみました。

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巷の祭禮用具を扱っている店舗では、一番左上に写っている「たまご」と呼ばれる橙色を基調に紺色ラインが入ったものが一般的ですが、今回は真田紐の専門店「織元すみや」さんのオンラインショップで気に入ったデザインのものを購入してみました。小生お気に入りの紺色ベースの加賀錦709(巾4分=12mm)をお買い上げ。最低購入が5mなので妻子にもシェア・・・と思っていたら、「私たちも好きなの買いたい!」と言い出し、木綿袋421木綿袋424もお買い上げ。意外と出費になってしまいましたが、どれもなかなかのデザインです。

この真田紐、何に使うのかと申しますと・・・

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祭禮時にふくらはぎに結ぶ『血止め』に使います。江戸時代、街道をひた走る飛脚や駕籠屋(かごや)が、足のうっ血を防いで長く走れるようにと藁紐(わらひも)をふくらはぎに結んだのが始まりと言われています。現在では神輿渡御中においてうっ血防止だけでなく、脚元のドレスアップアイテムとして色鮮やかな真田紐が愛用されています(主に股引を履く際)。

帯の結び方とともに、血止めの結び方もよく質問を頂きますので、その一例を紹介します。

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まず、ふくらはぎを一周させて一般的な片結び。結び先を上下に振ってあげます。下の結び先をやや短めにします。

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下に振った結び先を斜め上に立ち上げます。

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上に振った結び先を結び目に重ねるように斜め下に下ろし、

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下ろした結び先を、立ち上げた結び先にくぐらせ、片結びの要領で縛って出来上がりです。結び目をVの字(帯の「男結び」と同じ形)を作ってあげるとカッチョヨシ。結び目は脚の前=すねの中心に持ってきます。
結びが軽いとうっ血防止の効果も薄く、渡御中に緩んで紐ごと落っこちてしまうますので、すねやふくらはぎが痛くならない程度に強くしっかり結んであげた方が良いです。この結び方はほんの一例で、他にも蝶々結びの綺麗バージョンなど、様々な結び方があるようです。

最初に結ぶ際は若干長めに切り出し、実際に両脚のふくらはぎに結んで好みの長さに両脚バランスよく切ってあげるのがベターです。先端(切り口)は何も処理しないとどんどん糸が緩んでボサボサに解れてしまいますので、処理は必須。「織元すみや」さんのWebページに正統派の先端処理方法が掲載されていますが、不器用&面倒臭がりの小生は木工用ボンドをベッタリ塗布!の荒技発動。ボンドは乾燥すると透明になり解れることもなく、直角ラインがビシッと決まるので、結構お薦めです。

真田紐ですが、ネット上に多くの取り扱い店舗・専門店がありますので、気に入ったデザインを探してみてください。真田紐 for 血止め、是非お試しあれ。