袢纏(半纏)の帯の締め方 – 神田結び –


昨日仕事で秋葉原に行ってみると、街の軒先に注連縄や提灯が。GW明けの週末に行われる神田祭大祭の支度が始まったようです。それにちなんで・・・と言うわけではありませんが、今回紹介する帯の締め方は「神田結び」です。その昔、江戸の職人が好んでいた結び方で「職人結び」とも呼ばれていますが、以前紹介した「男結び」の変形型や、4枚の羽を広げた形状のものなど、様々なバージョンがありますが、今回は4枚羽のバージョンを紹介します。毎々のお断りですが、小生着付けの専門家ではありませんので、トンチンカンな解説はご容赦のほど・・・。

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1.帯の片方を右手で持ち、縦に半分に折ります。この部分を『手』と呼び、折山が下になるようにして、腰骨の辺りに当てます。

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2.『手』を上に逃がしながら帯を巻いていきます。しっかりとテンションを掛けながら、帯の長さや体型にあわせて2~3周巻いていきます。

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3.『手』と反対の帯の端を内側に折り返します。この折り返した部分を『垂れ』と呼びます。

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4.『垂れ』の長さを調節しながら、余った部分を内側にきれいに巻きます。『手』と『垂れ」の長さ比率は、おへそを中心として「1:1」くらいですが、ここの長さ調節で最終的な仕上がり形状・大きさが変わるので、繰り返し練習して好みの長さをつかむことがポイントになります(ここまでの手順は「男結び」と大体同じですが、『手』『垂れ』の長さは「男結び」より長くする必要があります)。また、腰への巻きつけも一定のテンションをかけていくことが大事です。

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5.『手』を折山が上になるように折り返し、『垂れ』の内側を通します。

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6.一般的な片結びと同じ要領で、『垂れ』を『手』の内側を通し、立ち上げて締めます。『手』をできるだけ横向きに締めると、帯の重なりの崩れが少なくなります。

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7.『垂れ』を下ろし、先端側から縦に半分に折ります。

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8.形を整えながら『垂れ』を『手』側に振ります。

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9.『垂れ』を2/3くらいで折り、重ねながら立ち上げます。

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10.『手』を『垂れ』の下から立ち上げ、巻きつけていきます。

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11.立ち上げた『手』を『垂れ』の内側に折りながら入れ込んでいきます。

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12.『手』『垂れ』いずれも折った先端が下にくるので、それを一般的な「蝶々結び」の要領で締めます。

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13.4枚の羽根がXの字を描くように形を整え、帯の重なり・半纏の着崩れを直して完成です。結び目は前のへそ下が最も粋です。

今回は「角帯」で締めてみましたが、結び目が結構なボリュームになるので、芯が無く幅狭の「ひらくげ帯」などが「神田結び」に最もお薦めです。「男結び」と同様に繰り返し練習すればきれいに締めることができるようになると思いますが、『手』『垂れ』の長さの感覚をつかむことが大きなポイントかと。かっちり決まると気持ちもビシッと引き締まります。

※ 締めている帯 >> 角帯紬織 一本どっこ