本日、い組神輿連の緊急役員会を行いました。議題は言うまでも無く、東日本大震災の影響についてです。取り急ぎ現状でわかっていること、今後の対応について議論を行いました。
まず、上溝五部会・い組神輿連における被災の有無ですが、現状では人的被災と神輿・山車の被災は確認されませんでした。そして、本年度の上溝夏祭りの開催有無については、各自治会・相模原市にて検討しており、今のところ結論は出ていないとのことです。諸般事情を精査して結論を出すとの情報が入ってきております。
自粛か開催か、やはり難しい問題です。無論い組神輿連が祭礼の開催有無を決するわけではありませんが、被災された地域の皆様への配慮、全国的に広がっている過度の自粛に対する懸念、計画停電の影響など、考慮しなければならない事象について、様々な意見交換が行われました。
その中で・・・、い組神輿連では、祭礼用具の一部を東北地方の業者様に製作をお願いしており、その業者様に関する報告がありました。ライフラインが復旧して多少の落ち着きを取り戻してきたと報道された段階で電話にて連絡を取らせていただいたのですが、その業者様は大きな被害を受けた地域よりも内陸部に位置しており津波の影響も無く、生産工場もなんとか稼働できる状態で、不幸中の幸いながら被災は軽微だったとのことです。しかし全国的に祭礼やイベントの自粛が広がったことにより、注文のキャンセルや発注量の減少など大きな影響が出始めているとのことでした。
東北地方では青森ねぶた・秋田の竿灯祭り・仙台七夕の三大祭りに代表されるように、夏場は各地で祭礼が盛んに行われます。各地とも現状では開催が難しいかもしれないが、新幹線さえ動き出せば多くの来場が見込まれ、経済的な動きも活発になり、復興の足掛かりにできる・・・というスタンスで、各祭りも開催を前提として検討・動いていると伺いました。そういうお話を伺った最中にも、津波の直撃を受けた石巻において長年開催されてきた『川開き祭り』を復興のスタートとすべく例年通り8月に開催というニュースも配信されています。
「被災したのは我々なのに、どうして他の地域の皆さんが自粛一色なんでしょうか・・・。日本全国が元気に動いて頂いたら、それが被災者としては一番勇気づけられ、ありがたいのに・・・」
業者様から頂いた言葉です。電話口で言葉に詰まってしまいました。被災された皆さんが前を向いて元気を出していこうと頑張っていらっしゃるのに、大した被害も無い我々の方が沈んでいても仕方ないのではないか・・・。本当に考えさせられた言葉でした。
今年も上溝夏祭りが開催され、被災地域復興の一助となることを模索できないか・・・。今はそのような気持ちでいっぱいです。ともあれ難しい問題でありますので、慎重に考えていかなくてはならないと思っております。