遷宮(せんぐう)


senguu

今年三重県の伊勢神宮では、『式年遷宮』と呼ばれる大祭が行われています。社殿が20年に一度造りかえられる大祭で、10月2日・5日には御神体に新しい社殿へお遷り(おうつり)いただく 「遷御」という儀式が執り行われ、クライマックスを迎えます。

『遷宮(せんぐう)』とは、新調・修理した神社の正殿に御神体を遷す(うつす)ことを言います。建屋そのものの老朽化対策や建築技術の伝承などのほか、『常若(ことわか)』=「常に新たに清浄である」という考え方・意義があるそうです。建屋そのものがまだ幾年も使用可能と思われても、老朽化していくことは「汚れる」ことであり、それは御神体の活力・生命力を衰えさせることとして忌み嫌われるため、定期的に社殿をリフレッシュしていくのだそうです。

五部会の神輿も大改修の実施に向けて動き出していますが、神輿の修理もその意義は同じ。老朽化を防いで安全な渡御が続けられるようにするほか、リフレッシュすることで神輿にお遷りいただくお御霊の活力を増進するという意義、思いがあります。大改修後の姿が実に楽しみです。