神輿改修作業に進捗があり、再び宮本卯之助商店に様子を見に行ってきました。
神輿の木でできた部分について、漆や金箔が施されていた部分の剥離が完了。先月の解体完了時に紹介した堂 西側の鳳凰の大型彫刻も金箔・下地漆が丁寧に剥離されて無垢の状態となり、細かく彫り込まれた造形が浮かび上がってきました。このまま無垢のままで・・・という気持ちにもなってしまうくらい見事な造形なのですが、よく見るとこの鳳凰をはじめ、戸脇の昇・降龍、四神の彫刻全て瞳が墨入れされていて、もしかすると神輿建立当初は彫刻類は無垢で取り付けられていたのかも・・・。ともあれ、金箔・下地漆を施すことで良い状態が保護される面もあるとのことで、再び下地漆・金箔が施される予定です。
一方、錺金具(かざりかなぐ)は早くも修理が完了していました。鍍金(めっき)が剥離され、傷んでいた箇所の補修の後、再び鍍金されるのですが・・・
屋根の中央に取り付けられていた巴紋。修理前は表面が少し白く濁ったような感じでしたが・・・
ご覧の通り、ツルツルピカピカ!! 鏡面の如く、周囲の景色が写り込んでいます。この画像でどこまでお伝えできているかわかりませんが、予想をはるかに超える出来栄えに、視察に赴いた改修実行委員の面々もビックリ。来年どれほど美麗な姿を取り戻して神輿が戻ってくるのか、期待がますます高まってしまいました。