御霊入れの儀


明日は宵々宮。神輿が蔵出しされ、「御霊入れの儀」が執り行われます。

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「御霊入れの儀」に参列するこどもたち(平成23年)

江戸の昔より受け継がれる上溝夏祭りは『てんのうさま』とも呼ばれ、京都八坂神社の祀神「素戔嗚尊(すさのをのみこと)=牛頭天王(こづてんのう)」を「八坂大神(やさかおおみのかみ)」として勧請・祀神とする祭りです。八坂大神のお御霊に神輿にお遷りいただき、渡御(氏子回り)することによって厄病退散を祈念します。

お御霊を神輿にお遷しする「御霊入れの儀」は、宵宮前日である宵々宮に執り行われますが、これには理由があります。注連縄や門松などの正月飾りを大晦日に飾ることを「一夜飾り」と言い、お越しいただく年神様への誠意に欠ける失礼なこととして避けられますが、お御霊にお遷りいただいた神輿も同様であるとの考え方から、上溝五部会では必ず宵々宮に執り行っています。現在の上溝夏祭りは宵宮・本宮が土・日に固定され、宵々宮は必ず金曜=平日となってしまいますが、祀神への敬意・畏怖の念を大切にするべく、この古きしきたりを現在でも頑なに守り続けています。

本年は諸般事情により仮のお宮である「お仮屋」が元町自治会館となりますが、例年と同様に「御霊入れの儀」を執り行います(15:00~)。氏子の方・一般の方もご参列いただくことができますので、ご参集賜れば幸いです。