水浅葱の化粧紐・飾り房 その2


化粧紐・飾り房 その2は、神輿への掛け方についてです。

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神輿の化粧紐の掛け方は地域によって千差万別です。上溝五部会の神輿は関東型の神輿で江戸前系の担ぎ方の神輿ですので、東京近郊では最も一般的な『雲龍型』と呼ばれる化粧紐・飾り房の掛け方です。神輿天辺の鳳凰の足元より四隅に垂らし、蕨手を介して先棒に下ろして一ひねりし、再び蕨手まで立ち上げる形で、先棒のひねり部分を「雲」、そこから蕨手まで体をくねらせながら天まで立ち上がり飾り房を頭とした「登龍」に見立てていることから『雲龍型』と呼ばれているそうで、最も美しい化粧紐・飾り房の掛け方の一つと言われています。

上溝夏祭りに参加の各神輿は、ほとんどが「雲龍型」か類似の掛け方となっていますが、先棒のひねり(雲)部分がトンボ(先棒・脇棒を連結する横に走る棒)の内・外の違いなどが見られます(五部会は内側)。本年の渡御で、各地区の化粧紐・飾り房の掛け方に注目してみると面白いかもしれません。